父親が営んでいた養鶏所のたい肥用に持っていた豚に興味をもった佐久間さんは、高校卒業のタイミングで養鶏所を養豚所へと業態を変え、現在に至るまで約50年間豚の飼育に愛情を注いできた。
コメント
おいしい豚になるには健康が一番大事思います。豚はストレスがかかると体の中のビタミンが消費され、ドリップが出やすくなります。タンパク質や水分など、細胞の集合体と言われるドリップ(肉汁)が出る=旨み成分が逃げるということなので、当然味に影響が出ます。また、抗酸化作用があるビタミンを消費することは、酸化しやすい肉質になってしまうんです。それは食べる状態のお肉になってからも言えることなので、ストレスをかけずに育てることは肉質を考える上でとても重要だと思っています。